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不動産:家探しとシステムのお話

さて、私事ですが現在賃貸マンションに住んでるのですが、実家の京都で家(以下物件)を購入しようと思い立ち、今年から探し始めています。そんな中で、出会った不動産屋さんや不動産の豆知識のお話です。(もちろん、システムの話も出てきます。少々長いです。)

不動産:家探し

実際に家を探し始めると、Webや広告をみて不動産会社に電話します。しかし、なかなか自分の理想にマッチした家は見つかりません。

実は私も不動産業や建築の営業をしていた経験がありますので、この業界の事はよく知っています。家というのは、7~8割程度、理想に沿っていれば購入するのが定石といわれています。なぜなら、100%希望に沿う家はなかなか見つからないのです。

理想としては、価格帯、角地、南向き、庭付き、LDKが広い・・・等々
人により理想はさまざまですが、すべてに沿うものって実はほぼ見つかりません。強いて言えば、価格帯の上限がなければ見つかります。

しかしサラリーマンで価格帯を気にせず買える人なんて、そういないでしょう。
私もそうです。そこで先ほどの7~8割程度、理想に沿っていれば購入するのがベストと言われています。

熾烈な戦い・・・ライバル達に勝つために。

不動産:家探しのライバル達

しかしながら、その中でも熾烈な戦いがあるのです。希望エリア内で、価格帯や間取りを絞り探されている方がほとんどなので、いわゆる、【早い者勝ち】的な動きになります。

京都の場合、2000万前後の中古物件~3000万半ばまでの新築物件を探されている方が多いように思います。そこで、まずは分析してみました。

  1. 希望エリアの相場を調査(もちろん、角地、向き、間取り等を基準に算出します。)
    Webや広告を見ていれば、ある程度、その希望エリアの相場価格というのが見えてきます。つまり自分の買いたいエリアで希望の条件を考えるとこの価格帯というのが出てきます。
  2. 捜索をお願いする不動産会社の調査
    不動産は地域密着の業種だといわれています。そのため、近隣の信頼できる不動産会社を探すのもひとつです。

特に2に関しては【出来る不動産会社】を探す必要があります。
不動産物件はWebや広告以外にも実は、水面下でたくさん売り物件が出てきています。その為、広告等に掲載される前に売れてしまったりします。

【出来る不動産会社】を探す

ではそんな情報をどうやって知りえればいいのか?そこで出てくるのが、【出来る不動産会社】を探す事が重要になってきます。あくまでも私の場合ですが・・・

  1. 電話で要望を言う。
  2. 要望、質問に対して、的確な答えをくれるかどうか?
  3. どれだけエリアの情報を知っているか?

すでに家を探され始めた方なら分かると思いますが、場合によっては不動産会社より探されてる方のほうが詳しい場合もあります。それはつまり、その担当者がそのエリアの事をあまり把握してないことになります。そういう担当にあたると、熱意は伝わるのですが、こちらの要望に対して的確な物件情報を与えてくれません。

そこで4つくらいの不動産屋さんとお話しましたが、2つはお断りしました。現在私は2つの不動産屋さんとお話をしておりました。

■A:そのエリア密着で古くからある不動産会社
少し年配の方ではあるが、そのエリアの事を熟知されており、不動産の動きや情報を絶えず仕入れている不動産会社さん。
ただし、物件情報等がシステム化されておられず、すべて紙媒体でのアナログ管理。
■B:希望エリアの会社ではないが、エリアの事に明るい不動産会社。
物件情報等がすべてシステム化されており、要望に対してすぐに情報を教えて頂ける不動産会社様。いわゆるデジタル化された管理体制。

Aの会社さんはさすがに、古くからそのエリアで有名なだけあって、ほかの不動産会社が知りえていない情報を持っていたりします。
しかしながら紙媒体での管理をされているので、こちら側の要求に対してスピーディかといわれると、そうでない部分もあります。

結果的にはBの不動産会社様におねがいしております。Bの会社で若手有望株らしい雰囲気の営業マンが担当になりました。彼はAの動きもしながら、システム化された不動産情報を的確に私に伝えてくれました。

システム化を上手く取り入れている不動産屋さん

不動産システム

実際に、現在希望エリアで売りに出ている物件がこれだけあり、私の要望に沿った物件はこの一覧です。ただし、価格的に高い物件が現状多いので・・・と的確な提案をしてくれます。

去年と照らし合わせて、傾向をデータをもとに説明してくれて目指すべき点が見えてきました。個人的に、こういった営業マンは非常に貴重です。そういう的確な情報を持った営業マンや会社は実は、ほかの同業者に対しても、実力のある会社と思われていたりします。

つまり、ほかの不動産会社で売りに出そうと思った際に、まずそういう営業マンのところにお客さんがいるかどうかを先に聞いたりします。

特に分譲会社以外の売主さんであれば、広告料等を掛けて売るよりも希望に沿ったお客さんがいれば、早く取引したほうがベストだからです。だから【出来る不動産会社、営業マン】を探す必要があるのです。

不動産システムのポイント

少しシステムの話になりますが、出来る営業マンは頭の中で、ある程度、物件情報、エリア情報、相場情報を蓄えています。

しかしすべての情報をストックできるかというと一人のお客様相手なら可能ですが、複数のお客様相手とすると希望も違えば、エリアも違うのでなかなか難しいです。

そこで、システム化した方が効率のいい情報、業務はすべてシステム化し、反対にアナログでしか対応できない部分もあるので、そのあたりをバランスよく使いわけが出来ている不動産会社さんに合うとシステム会社で働く私としては、嬉しくなったりします。

不動産システム

弊社は元々不動産営業や不動産会社の管理者として従事していたものもおりますので、大手企業様~中小企業様までFileMakerにてシステム化させて頂く事が多いです。詳しくは不動産システム開発について [1]をご参考下さい。

今回は不動産に絡めてシステムがあるとお客さん側がどう思うか?要望に対してどういう動きが出来るのか?等を当てはめて考えてみました。特に社内システムだけでなく、お客様に対しての対外的なシステムもご要望とされている企業様は一度、お客様に立場にたって考えると答えが見つかることも多々あります。
今後のご参考になれば幸いです。